みついも発祥の地「安納(あんのう)」








安納地区について


安納地区


安納芋の名前の由来は、ずばり地名です。
蜜芋は種子島の北東に位置する人口約500名の小さな集落で生み出されたのです。
あまり知られていませんが、種子島はサツマイモの栽培に日本で初めて成功した地域です。


350年ほど昔、相次ぐ台風被害や日照りに悩む当時の島主であった種子島久基(たねがしまひさとも)が琉球王朝に親書を送り、芋の苗を分けてもらったことが始まりでした。
江戸を大飢饉から救うため、青木 昆陽(あおき こんよう)がサツマイモを栽培した40年近く前のことでした。


大昔からサツマイモ発祥の地だった種子島で安納芋の栽培が始まったのは第二次世界大戦後です。
安納地区へ帰還した兵隊さんが、スマトラ島北部のセルダンという地域から一個の芋を持ち帰ってきたのです。


安納地区の農家が自家用に育てた、この新種のイモは、驚くほどの甘さととろけるような舌触りで、一口食べた人をみんなを一瞬で虜にしたのです。





風土と風味


作物はまったく同じ品種であっても、育てる土地によってまったく味が変わります。
安納芋は、安納地区で作ってこそ、その独自の美味しさが楽しめるのです。


種子島は九州の最南端、鹿児島県佐多岬から南へ約40kmの位置にあり、東は太平洋、西は東シナ海に挟まれています。平均気温は年間を通して19℃ととても温暖な気候です。


さつまいもは10℃以下になると寒害を受ける寒さに弱い作物です。
ですから、一般的には10月までに収穫することが多いのですが、冬でも平均気温が12℃前後と温暖な種子島では12月頃まで畑に置いておくことができます。


もともと他のさつま芋と比べてデンプンの量が多い安納芋ですが、長く畑に置くことによって、更にたくさんのデンプンを貯えることができるわけです。
その後、掘ったお芋を12℃〜15℃の専用貯蔵庫に1ヵ月以上置いて熟成させることで、βアミラーゼという酵素が活性化し、デンプンを糖に変えていきます。つまり、安納芋はデンプンの量が多く、βアミラーゼの活性が高いので、普通のさつまいもよりも甘くなるのです。


特に安納地区は、種子島の北東部にある緩やかな丘が続く地形で、太平洋の海洋ミネラルが潮風に乗りゆっくりと降り注ぐことで、豊かな土壌を作っています。


亜熱帯と温帯の境目にある島の暖かい気候と、黒潮から贈られた海洋ミネラル豊かな風と水が、安納芋に独特の甘みとまろみを与えているのです。



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